日常

カメの季節

カメムシ。刺激を与えると悪臭を放つ厄介な虫。形が六角形で亀に似ているからこの名前になったのでしょうか。初秋から越冬して春まで山本家もこのカメムシに悩まされます。暖かくて狭いところが大好きなのでサッシの間とか洗濯物、布団の中までもありとあらゆるところに入り込みます。特に洗濯物には注意せねばなりません。とりこんでたたむ際にはカメムシチェックが必要となります。ズボンの中や靴下の中にいることが多々あるからです。
それを知りながら私、今日カメムシにやられました冷や汗
ジムに泳ぎに行き更衣室で靴下を履いたところ、つま先にカラカラしたものが。。「ぎょっ まさかカメムシが・・・唖然」と思った瞬間、ぷ~んとカメムシ臭。幸い私以外にに一人しかおられなかったのですが「何か変な臭いがする~」と言われたら大変。私はひとり変な汗をかきながら慌てて靴下を履くのをやめバックの奥に封じ込めました。
カメムシってやつは触ったり刺激があると何とも表現しがたいカメムシ臭を発します。都会にお住まいの方はこの臭い、ご存じないかもしれませんが私はコリアンダーの臭いに似ていると思うのです。じゃあコリアンダーが好きな方は良い臭いと思われるのか、と言われるとそれはないと思いますけれど。
岩井窯にもこの季節、それはそれは沢山のカメムシ達がいます。山沿いには多いらしいのですが、特にうちにいるカメムシはでっかいらしくお客さまも大層驚かれます。でも教行氏がこう言います。「昔、DDTという薬が散布された頃、カメムシが全くいなくなった年があったんだよ。カメムシが住めるってのはそれ程ここの環境が良いってことなんだから」うーん、確かにそうだなって思います。岩井窯はそれほどいい環境にあると言うことをカメムシに教えられていると思えばいいのですな。
でも、私はカメムシに関していろいろなエピソードを持っています。
数年前の朝方、まだ布団の中。夢の中でカメムシの臭いがしました。夢の中で「くさ~い、くさ~い、カメムシの臭い。何かぴりぴりするし」と思っていて、ふと目が覚めると私の左頬と枕の間にカメムシがおりました。ん?何か顔が痛い、と鏡を見ると左の頬にカメムシのかたちに跡が着いているではありませんか。ちょうど火傷したようにちょっと黒くなってぷくっとなっており、それからしばらくカメムシ痕が残りました。何とも恐るべしカメムシであります。そんな経験する人、そうはいないと思います。
そして、まだあります。
今年1月、友人とイタリア旅行に行った時。
ベネチアで友達の写真を撮ろうとカメラを取りだしシャッターを押そうとしたら友人が「hime カメムシがぁあああああ!」デジカメの上にカメムシが歩いていたのです。バックの中にカメムシが潜んでいたままイタリアに連れて行ってしまっていたというわけです。これには自分でもおかしすぎで笑いこけました。そのカメムシの行方は言うまでもありませんね。
実はイタリアだけではなく、ソウル、横浜などにも連れて行ってしまったことがあります。あくまでも私の故意ではありません。不可抗力みたいなものです。
教行氏も大阪のデパートでの作品展会場で搬入の時に荷物の中に潜んでいたカメムシが会場を歩いているのを発見したことがあると言っていました。
今、まさにカメムシの季節。二度とよそへ連れて行かないよう気をつけます。

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